今回の新刊を制作していて、InDesignやってて大事だなと思ったことを忘れないうちにメモしていこうと思います。
Tips的に何回かに分けつつ。
さて、そのひとつめ。
とにかくブックを作っとこうっていう話し。
いわゆる「InDesingで作業する」って言ったら、作るファイルは「InDesign ドキュメント (.indd)」です。
で今回重要だなと思ったのが、「InDesgin ブック (.indb)」。
実は去年の本作り後も似たようなことを言っているんですけどねw いや学習してないですねw
> 去年の。http://sproutmel.blogspot.com/2014/08/vol3_27.html
これはなに
ブックとは、inddをまとめて扱うためのものです。一冊の本を作っていても、章ごとや内容ごとなどに分かれてたりすると、実ファイルとしても分けてあった方がなにかと都合が良かったりします(人に渡して作業してもらったり、順番を組み替えたり、等々)。
inddは、.psdや.aiと同様に開くと画面の大部分を占めてドーンと鎮座しますが、
ブックは、開くとドッキングパネルっぽいかたちで現れます。
(とはいえファイルはファイルなので、InDesign落として開くたびに、ブック開く→ドッキング、という作業は発生しますが。仕方ないね。
ちなみに複数開くことも可能です。)
ブックで出来ること
以下のようなことが出来るので便利です。- 登録したinddに対して、一括プリフライト(※印刷前チェック)
- まとめてPDF書き出し
- ブックからinddを開く
- 順番組み替えたとき、ページ番号自動振り直し
本作りが始まろうとしたら、とにかく想定される章立て分inddを作って(なかみは空の1ページだけとかでいいです)、ブックに登録しておきます。
こうしておけば、実際のフォルダ階層にとらわれずにinddを開けるファイルランチャーというか、プロジェクトマネージャーとして使えます。
左右のめくりが変わらないようなんらかのルール作りをしておけば、順番入れ替えての試行錯誤もしやすいです。
逆に言えば「自動ページ番号にしてない=ブック側での番号更新おことわり」です。
indd開く+「ドキュメント番号割当オプション」を開く、まで一括でやってくれます。
ちなみに、スクリプトだと、ブックの作成はこう
var myBook = app.books.add("/path/to/myBook.indb");
フルパスで指定すること、.indbを含むことがポイントです。実行するとブックが作成されるので、そのつもりじゃない時は注意。
Bookに関するオブジェクトモデルのリファレンスはこちら
http://jongware.mit.edu/idcs6js/index_Book%20Suite.html
……という感じで、ブックはインフラとして機能しますので、
プロジェクト開始時に作るようにすべきだなって、
前回も思ったんですが忘れてましたw
■新刊よろしくおねがいします!
特設ページ > http://circleqtvol4.tumblr.com
■ InDesignメモ 1〜4
- InDesignメモ[1] : とにかくブック作る[この記事]
- InDesignメモ[2] : シンタックスハイライト(正規表現スタイル)
- InDesignメモ[3] : 画像のアンカー付き配置
- InDesignメモ[4] : 特殊文字、分割文字
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