2016/12/30

ぼくたちを悩ませる紛らわしい用語

何ってこれですよ、
Houdini - CSS の秘密を解き明かすもの | Web | Google Developers

ちょうど今年のAdvent Calenderの時期に知ったんですが、
HoudiniってあのCGツール以外にweb系技術の名前としてもあるんですね。
意外と結構前から。少なくとも2016年春よりは前から。

そんなわけでふと思い立ち、
そういった紛らわしい系技術用語をちょっと集めてみました。




Houdini


CG界隈的には、言わずと知れたあの無敵のツールのことですが、
Home | SideFX

先ほども触れたように、web系技術にもHoudiniというのがあるようです。
今後は前者を「SideFx Houdini」と呼ぶか、後者を「Houdini CSS」などと呼ぶか、なんか意識しとくと、お互いの命運が交錯した時に混乱しなくて良さそうですね

Shotgun


Autodesk社傘下のShotgun Softwareが開発するプロジェクトマネジメントツールの他に
Shotgun Software | Production Tracking, Scheduling, Review, and Asset Management

rubyでwebアプリを開発する時に使うツールのもあるようです。
rtomayko/shotgun

知らずに調べ物してた時は、なーんかわかんないのが引っかかるな、と思ってました。多分向こうもそう思ってることでございましょう。

Max


といえば3ds Maxですが、
3ds Max | 3D モデリングとレンダリングのソフトウェア | オートデスク

ヴィジュアル言語による統合開発環境にMax/MSPというのがあります
Max is a visual programming language for media. | Cycling '74

どちらも口語で発する分には「マックス」なので、注意が必要です(?)

OpenEXR / OpenXR

間違えないとは思いますが、口頭だと聞き間違えが怖いような。

OpenEXRはILMの開発する画像フォーマット
http://www.openexr.com/

OpenXRは、2017年3月に発表されたVRハードウェアの標準規格です
https://www.khronos.org/openxr

Fusion

コンポジットツールかCADのツールか、
前者はBlackmagic製(2014年秋 eyeonより買収)のFusion
https://www.blackmagicdesign.com/jp/products/fusion
後者はAutodesk製のFusion360
https://www.autodesk.co.jp/products/fusion-360/overview

あと仮想環境の VMware Fusion も参戦すれば事態はさらに混迷を極めます
http://www.vmware.com/jp/products/fusion.html

さらにGoPro社のカメラでFusionっていうのが登場してしまいましたね
https://jp.shop.gopro.com/APAC/cameras/fusion/CHDHZ-103-master.html

Atom


Mayaのアニメーション入出力用フォーマットにAtomというのがあります
.atom アニメーションを読み込む | Maya | Autodesk Knowledge Network

それとは別に、Githubの開発するElectron製エディタAtomがあります。
A hackable text editor for the 21st Century

幸いなことに、前者があまり流行っていないので(!?)衝突はそんなになさそうです。
検索してると微妙に紛らわしくはありますが。
(あと、AtomがElectronで作られたというよりは、Atomを開発した時のアレがのちのElectronである、という流れなんですね。初めて知りました。)

Scratch

といえば小学校の夏休みの宿題とかにもなってそうなプログラミング環境ですが
……も、いいですが、
映像関係だと別のScratchがあります!
広告ベースの無料版「SCRATCH Play」は独特のUIですが
各種エンコード形式に対応+複数クリップを簡易につないでプレビューできるタイムライン付きとなかなか渋い一品。広告取るには5$。
のほか上位版は編集環境、フィニッシング環境だったりVR対応だったりwebベース版もあったり。
(201811 : Scratchの無料版、無くなってました(?))

メッシュ


MESHといえば今をときめくIoT界隈のソニーの新事業であるところのアレですが
MESH:遊び心を形にできる、アプリとつなげるブロック形状の電子タグ|ソニー

CG用語としてはごく平凡な一般名詞でもあります。
Microsoft社のタブレットPC Surface同様、文脈の中での発音のされ方から何となくわかるので混乱するほどではありませんが(笑

MESHで遊んでみたいです。ユビキタスですよユビキタス!(迸る死語感)
おうちハックも楽しそうですよね
おうちハック Advent Calendar 2016 - Qiita


DTM

デスクトップミュージックのことかと思いきや、
「Digital Terrain Model」というのもあります
https://ja.wikipedia.org/wiki/数値標高モデル

ポスプロ


映像制作の中ではポスプロといえば「ポストプロダクション」、メインの制作工程が終わった後の最終調整、納品前のフェーズだったりしますが、
ゲーム開発案件の中でポスプロといえば「ポストプロセス」、 グラフィックが描画される処理の中でも後半の方のなんやかんやを指したりします。

前者にコンポジット工程を含むこともありますし、後者はGバッファを使ってコンポジットっぽいことをしたりもするので、絵的な処理としても似ているなと思う部分もありますが、一応「同じものは差していない(似てるけど)」ってところは気をつけたほうがいいかもしれないなと思います。

Cinema4D / Cinema5D

4DといえばMAXON製3DCGツール、Cinema4D
5Dは映像系情報サイト https://www.cinema5d.jp

JSX


Adobeツールを拡張するためのExtend Script (JavascriptをAdobeがオレオレしたもの)の拡張子が .jsx なんですが、
web系では、jsライブラリ React.js の中にJSXという仕様(書き方?)があるぽいです

VRMとVRML


VRMはドワンゴのアバター用ファイルフォーマット(glTFをベースにしたもの)、VRMLはVirtual Reality Modeling Language (仮想現実モデリング言語)です。策定は1994年なんですって!

https://dwango.github.io/vrm/
https://www.khronos.org/gltf/
https://ja.wikipedia.org/wiki/VRML

さらに全然関係ないけど「ベンダー関係管理(VRM:Vendor Releationship Management)」っていうのもありますね。ありますねじゃないよ。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%99%E3%83%B3%E3%83%80%E3%83%BC%E9%96%A2%E4%BF%82%E7%AE%A1%E7%90%86

OpenVIM


 VIMをインタラクティブに学ぶためのツール「OpenVIM」と、
https://www.openvim.com/index.html
2019年1月末に発表された3Dアバター用規格とがあります。
https://www.moguravr.com/china-virtual-idol-fund/
後者は20190225現在おもてだって見えるものがありませんが、今後に期待したいところです。

USD


米国ドル
https://www.google.com/search?q=usd
とPixarのがいい感じにかぶっています。

Universal Scene Description (USD)
https://graphics.pixar.com/usd/docs/index.html

SOP


Houdiniユーザー的にはSurface OPeratorですが、
https://www.sidefx.com/ja/docs/houdini/nodes/sop
ビジネス用語では「SOP = 標準作業手順書」というのがあります。
「Standard Operating Procedure」の略なので、微妙にHoudini用語っぽいところがなんとも言えませんね。

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他にも紛らわしい用語があったらぜひ教えてください

あと今回 別サイトの記事を貼るのにEmbedlyていうサービスを使ったんですが、微妙に読みづらいですねw
他のも探してみなくては。。。

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