2015/12/28

2015年振り返り(チラ裏)

今年もいろんな音楽を摂取しました。


2015年一発目は、市音「祭り七彩」。「まつりなないろ」。『祭り』を題材にした7作品を取り上げるコンセプチュアルな演奏会でした。『木挽歌』や『俗謡』、『深層の祭』も入ってて意欲的なプログラミング。でもアンコールに火祭の踊りが来たので、結果的に8祭でしたw
個人的には6祭でいいからディオニソスを入れてほしかったなーという気も……さすがに体力的にアレですかね。この演奏会で、市音の名前が変わることが公示されました。発表は3月に、とのことだったと思いますが、それが現在のOsaka Shion Wind Orchestraです。愛称シオンは変わらず。
Shionの演奏会では、『展覧会の絵』回に出かけました。リンカンシャー、ぐるりよざ、展覧会の絵、の3作品というプログラムで……なにかテーマあるのかしら?と思いましたがあとで知ったところでは「組曲特集」だったとのこと。なるほど。お客さんとても入ってました。客層もほかの同種の演奏会より多様なように見えて、いろんなひとが応援してるんだなということが強く感じられました。
ぐるりよざでは、正装された竜笛奏者が!音色もさることながら、ゆっくりと厳かにステージ上を歩まれる姿が儀式がかって神々しかったです。竜笛の活躍するぐるりよざ二楽章はこの演奏会の白眉でした。もちろん展覧会終盤の巨人級和音がどっかんどっかん鳴る様も気持ち良かったです。

オーケストラ版フェスヴァリを聴かねば!と出かけた吹奏楽meetsオーケストラ。編曲が長生淳氏ということでさぞやシャープにして甘美な世界が描かれるかと期待が膨らみますが、様々な遊びが含まれた非常に楽しい作品に変貌してました。もとから楽しい作品には違いないんですが。演奏後のMCでも「甘ったるい!」と丸谷先生。話題になりがちなバスクラソロをバスーンに置き換えたり、ホルン殺しの名所の幾つかを弦に置き換えたりして、「オケの音」に仕上げてきた感じ。そういう意味では管オンリーの時のコッテリした響きよりはスマートになったかもしれません。いや、甘ったるさは増しているのでどっこい?(笑
ホルン奏者バボラーク氏のホルンも絶品。別の楽器かというほどの機動力としなやかさ、かつホルンの響きの豊かさは損なわず。フェスヴァリとあわせてひょっとしてホルン特集だったのかしら。
1812年での、新たなる大砲表現への提案も面白かったです。効果的だったし(笑
ことのほか素晴らしかったのはペルトカントゥス。この作品、寡聞にして知らなかったのですが、生の演奏が出会いになったことは幸せだったなと思います。最後の鐘の音が消えるまでのあの感じは形容し難く、また生で聴きたい、語弊を恐れずに言えば生以外では聴くのを避けたい作品だなと思いました。といいつつ気になっちゃって音源探して聴いてるんですけど(笑

3月にはパンダウインドにも行きました。
何と言ってもオールデウーヴル(オードブル)。
テクニックもあって良く鳴る楽団なので、おいしい仕上がりでした。ピクールの交響曲では特に鳴りっぷりが堪能できました。一方アルメニアンでは意外なところで空中分解気味になっててハラハラ。
メジャーレーベルからCDも出るなど今後の活躍に期待。(ただ、マイナーには違い無いけどブレーンからCD出てるんですから、それを置いて「CDデビュー!」の喧伝の仕方はなんというかパワープレイだなと思いました(^^; )

FFコンサートにも二回(二種?)行きました。一つはシエナウィンド、もう一つはゲームシンフォニージャパンの交響組曲FF6の回。植松御大のMCは楽しいですね。シエナの方は会場といっしょになんかする系の仕込みが多めで、そのあたりはシエナらしい盛り上がり。ほぼ同プログラムのCDも出ましたが、そこには収録されてない曲もやってました。GSJの方は、なんといっても妖星乱舞を含む交響組曲の圧倒的存在感が……もう……いや、もちろん妖星乱舞以外も良かったです。FF6以外の曲もありましたし。
編成としてはオケだけでなくドラム、ベース、ギターのバンド楽器がジョイントしての演奏だったので、急速部では崩壊寸前いや崩壊したりもあったわけですが、そんな混沌も奏者の気迫・ライブ感と合わさって「良さ」の側に算入。アラとかキズとか言ってる場合じゃないです。ゲーム音楽はBGMなので基本終わりがないわけですが、それをオケ用に編曲するにあたって「どう締めるか?」には割と注目が集まります。妖星乱舞に関して言えば盛り上げまくってものすごい勢いで終わったので、作品としてはまだ途中(このあとフィナーレが続く)なのに喝采が起きてました。そりゃそうだー
そしてフィナーレで聴衆の涙腺は完膚なきまでに叩きのめされるという最高のコンボ。結果的に長大な作品になってましたが、指揮者・奏者のみなさま本当にお疲れさまでした。
個人的に惜しむらくは、仕事のついでに行けそうだから思い切って行った、というものだったため誰か誘ったりすることも難しく、余韻を誰かと共有できなかったのがもったいなかったです。。。誰かと一緒に行って、わちゃわちゃ感想を言えれば尚良かったのですが。

シエナつながりではもう一つ、佐渡裕指揮ローマ三部作にも行きました。最初に祭りをやったのが印象的でした。なんというか、「体力のあるうちに最高の祭りをお見舞いするぜ!」という気概を感じました。前の方の席になってしまったのでそこは残念無念でしたが、ベストな席で鑑賞した方は相当凄かったんじゃないでしょうかこれ。そのうちCDになるかと思うので、楽しみに待ちたいところ。ならなかったら意外です。
いっそBDかなにか映像メディアで出て欲しい
音楽のおもちゃ箱ではキャンディードアフリカンシンフォニーを聴けて、どちらもシエナの代名詞的作品なのでなんというお得感!……あれ、あとマンボNo.5?もやったんでしたっけ?ディスコキッド?宝島でしたっけ?やばい忘れてる……でもおもちゃ箱楽しかったです。シエナの演奏会は何度か行ってますが、そういえばおもちゃ箱のある公演は初でした。

TOKWO『役人』回にも行きました。役人回というとあれですが、ほんと全部がメインみたいな構成。一曲目からプロコのロミジュリをどーんと置いてあるとか攻めの姿勢溢れすぎるプログラムでした。役人は、薄い箇所のアンサンブルの巧みさ、緊張感。バルトーク先生一流の妖しさグロテスクさが美しすぎてため息。ラウダコンチェルタータはソリストもむっきむきの筋肉質な演奏、エローラは編曲初演だったんですかね?全体を通して「……なにかすごいものに立ち会ったんじゃないか……」という感想。鑑賞後圧倒されて知能が下がりました。

2015年はヤマハ吹奏楽団が「コンクール年」「コンサート年」の二ケ年計画に移行して最初の年となりました。今年はコンサート年。来年はコンクール年。ということでコンサート年のコンサートに行ってきました。
前半が須川さんステージ+ライトめなステージ、後半が濃いめなステージ。この濃淡が素晴らしい上にクオリティも素晴らしいので、満足感は非常に高かったです。特にシングシングシングでのドラマー!あの方はなに?名物奏者?だったりするのでしょうか。ぜひまた暴れてるところを見たい、快哉をあげているところを見たい。そのためにヤマハの演奏会に行くべきといっても過言では無いと思いました。
後半は「天頂の恋」「復興」「ローマの祭り」。前2曲は委嘱者による再演ということになります。天頂の恋はじっくり何度も聴き返したい美しさ。復興は、さすが委嘱者というか、抜群の説得力でした。ほかの曲ももちろん良かったわけですが、これを聴けただけでも行く価値があったというレベル(上記ドラマー氏とは別の意味でw)。祭りは、もちろん良かったんですが……復興の印象に完全にもっていかれてる……ううむ……オルガン横でバンダ立奏だったのはおぼえてる!! <
次の演奏会ではダフクロされるそうですね。そちらは行くのは難しそうですが。
他にも……いった気がするけど……
あー今年はひとつも音楽隊の演奏会行けなかったー 来年は陸上中央音楽隊のに行きたいですね。ハリソンの夢。抽選ですが。
そういえば艦これ・ガルパンの盛り上がりにあわせて
「陸海空の、陸上自衛隊はガルパン、海上自衛隊は艦これ、……航空自衛隊は……?」
という文言が横行しましたが
「ちょっとまて航空といえば世界屈指のユーフォニアム奏者のホームだっただろうが!もうお分かりですね」みたいなの考えたので使っていいですよ。ホームだったのは2013年までですが。
なにとは言いませんが4月には劇場版もありますね。チケットは買ってありますが、それまでに1期を観ておかねばならないと思いつつ……。いまだに観れてないのはあれです、症状が重篤なため生半可な姿勢では観れないなと身構え続けた結果です。南無。


来年はどんな音楽に出会えるでしょうか。
よろしくお願いします。

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