2015/12/28

2015年振り返り

なんとなく2015年を振り返ってみます。
ちなみに去年の今頃といえば、サークルギンイロオオカミさま制作のAE本3にCircle Qtのksとして参加してました(フラッシュバックジャパンさまへのインタビューを担当)。
サークルとしては、冬コミにはあんまり参加しない方向なのであれですが。


2015年を代表する活動としては、何と言ってもCircle Qt制作の4冊目、「萌えるCG読本plus」をリリースできたことに尽きます。
ご参加・ご協力いただきましたみなさま、手にとっていただいたみなさま、改めてありがとうございました!
Circle Qtの本としては、最初期の構想的には「上・中・下」の三冊、2014年刊行のvol.3「萌えるCG読本」で完了の予定でしたが、いくつか思い残したことがあり4冊目を制作するはこびとなりました。
まるで序破急から起承転結に構成を切り替えたかのようです(?)
思い残しの一つは「100ページを越える」で、vol.3ではなんやかんやで達成できませんでしたが、vol.4では無事クリアできました。厚めの薄い本。
このため、いつもと同じ感覚で紙の厚さを指定して印刷したところ重量級の物体が出来上がってしまい、運ぶのに困難を極め心がポキポキ折れました。コミケ後、オフセットで刷り直す際には薄くしました。南無。
ティーガーIIは重戦車すぎて運用に苦慮したことを思い起こさせますね。全然違いますね。
メンバーも気合を入れたところです。「豪華になあれ〜豪華になあれ〜」と呪詛を吐きながら準備をしました。おかげさまで強力な中身になったと思います。自分の原稿は用意できませんでしたが、代わりにインタビューを二件載せられました。この方向性の本に、このボリュームのインタビューを二件載せるか?と問われれば甚だ平常心を欠いているとしか答えようがなく、編集作業中とても楽しくて脳汁迸りまくりでした(満面
そういえばインタビュー時にカメラを忘れて、iPhoneのカメラが高性能だぞと思い出してとっさに秋葉原でiPhone6に機種変して臨んだんですが、結局話し込んでしまって撮影を忘れて、慌てなくても良かったなーみたいな思い出もあります。
各参加者担当内容等、詳細については特設ページ等をご確認いただきたく……!

> webでのご注文は pixiv BOOTH から!
https://circleqt.booth.pm/
> vol.4 特設ページ
http://circleqtvol4.tumblr.com/

また、イラスト参加の方のメイキングを載せるようにしましたが、これはvol.3からの思い残しというよりは2015年前半に作った薄い本、vol.3.5の時に思いついたものです。
vol.3の思い残しに「特殊紙・特殊印刷」というのもあったのですが、それはvol.3.5にてクリアしました。現在vol.3.5はイベント参加時のみ頒布している状況です。もし気になった方はお声掛けください。
ほかにもいくつかあった気がしましたが、今となっては記憶の片隅にしまいすぎて出てきません。
ところでvol.4を作ったあとこっぴどく体調を崩し、心身ともにかなり傾きました。これまでも作ったあとは多少なりピヨっていた気がしますが、今回は軽めの睡眠障害みたいなのも出たりして、でも印刷したあとだしがんばって働かなきゃなーみたいな感じで、なんというか、醍醐味みたいなのを味わいました(^ཀ^) コミケ直後が締め切り、っていう仕事があったのがヤバさに拍車をかけた感じがあります。こういうのよくないですね。気をつけましょうね。
vol.4では創作の現場と切っても切り離せない健康の話題を取り上げたというのにコレでは、完全にミイラ。
ともあれそんなこんなで、
当初の3冊予定から1冊増えましたが、Circle Qt制作予定の本はこれにて終了です。
いまのところ今後の制作予定はなく、思いついたら作ろうという感じです。早くても2016年でしょうか。
いつか誰かに「あれ役に立ちました」とでも言っていただけることがあったなら嬉しいですね。

とはいえ本作り自体は楽しいので、またそのうち作るだろうと思います。そのときは、これまでとは違った感じの作り方になるとは思いますが。
また、Circle Qt以外で本を作ることはあるかと思います。それをサークル参加したイベントでお預かりして……ということはあるかもしれません。無いかもしれません。
……上製本界隈も奥が深いですね。へへ。

仕事方面の話

本業の方では引き続きCG映像案件を受注させていただいて、それを電波で眺めたり、スクリーンで眺めたり、アプリ上で眺めたり。遊戯への参加もあったりなかったり。いろいろさせていただきました。昨年は映像機器寄りの仕事もありましたが、今年はそれとくらべればソフト寄りでした。来年はVR界隈が台風の目感があります。UE4楽しいですね。さてどうなるやら。
また、字書き仕事も順調(?)にいただけています。
なんとなーくカウントしてみましたところ、仕事で書いた文字数は117,462字でした。ちょっとした単行本一冊分というところでしょうか。純粋なライターさんはどれくらいになるんでしょうね?
これにサークル活動(ブログとvol.4インタビュー)を足すと、225,999字と『まるで226,000円よりちょっと安い価格設定』みたいな数字になりました。どうでもいいですね。
雑にカウントしたのであくまでもざっと俯瞰する程度の文字数ですが、さて、来年はどうなりますやら。
ちなみに、そのなかでもCGWORLD vol.204(2015年8月号。CGプロダクション年鑑のついた号で、表紙はMarza様HappyForest)の『ディレクター座談会』は、非常にイイシゴトできたなーと思っています。森田修平監督、森江康太監督、宮本浩史監督の盛り上がりに盛り上がった座談会を、可能な限りギュッとまとめました。書けばいいというものでもありませんが、内容的にはこの3倍はページを割けるんじゃないかというコンテンツ集積度の高い座談会でした(笑

その後発表された各氏の作品が記事内の言外にのぞいていたりするので、そんなあたりも楽しんでいただけたなら字書き冥利に尽きます。滲み出てなかったら筆力不足です。

あ、宮本監督のプリキュアフルCG中編はこの時点で出してOKだったので誌面にも出てましたね。あの素晴らしい仕上がりをまだご覧になられてない方は、お正月にでもぜひ!

あと仕事としては、
専門学校で教えるという機会もいただけました。来年も積極的に学生さんの肥やし・ジャンプ台になりたいと思います。

ちょうちょ

今年は映画をたくさん観た気がします。観た映画全部に言及するわけではありませんが、おぼえがき的にさらってみます。
まずは総集編映画、『シドニア』『境界の彼方』『アルペジオ』。再構成して一本の作品に仕立て直しているうまさはシドニアが圧勝でした。プロダクション中に編集室がある強みでしょうか。そしてしっかりした音作り。その辺は『亜人』でも遺憾無く発揮されていると思いました。後二者は劇場2本立てで、2本目を見せるための1本目があるという配置。アルペジオの2本目はゲテモノメカ大進撃がシズル感満点でした。『境界の彼方』は(中略)黒栗山さんがよかったです。
シドニアは原作が平和裡に連載終了してしまいましたし、きっとアニメ三期とかあって、その開始前くらいに二期が劇場版として来るんじゃないかなと期待しています。激しく心待ちにしています。
ところでアルペジオの二本目、宣伝ではめちゃ生徒会オシだった気がしていたのですが、観に行ったらアルペジオ完結な内容で、それなら生徒会よりも『完結!(バァーン』 って言ってくれてたほうが良かったのでは…あんまりこの映画で完結って思ってほしくなかったのかな…?
伊藤計劃三部作。本当は年内に三作ともスクリーンにかかる予定だったと思いますが、おどろきの番狂わせにより、虐殺器官が鋭意準備中になってしまいました。どうでもいいですが、これ上映順真逆だった方がよかったのでは?と思うんですがいかがでしょう。『屍者の帝国』も楽しかったですが、やはり『ハーモニー』でしょう。よくぞほとんど会話劇の作品を映画の形にしてくれた……!観客に緊張を要求しまくる音響も生府世界の気持ち悪さ・息苦しさを体現したようでよかったですね。もっと押井監督バリにこってりミッチリやって欲しかった気もしますが、それよりはエンタテインに振っている感じでした。
あと幼少期のキアンさん、ついつい駆逐艦を想像してしまって以下略でした。
トリを飾る虐殺器官への期待が自動的に増す状況です。ファイトだジェノスタジオ。
ジュピターチャッピーは行こうと思って見逃してしまいました。悔やまれる……
『幕が上がる』、とても良かったです。コーチ役の黒木華さんが特に。お名前は、くろきはるさんなんですね、はなではなく。『おおかみこども』や『バケモノの子』でのご活躍もあわせてファンになりました。大河『真田丸』にも出演されるとのことで、楽しみ。
平田オリザさんが「部活モノ映画は全員倒す!」(笑)みたいなことをインタビューでおっしゃっててなるほどwと思いました。熱かったですね。
演劇部の次はミュージカル。超平和バスターズ作品『心が叫びたがってるんだ。』、実は前情報一切入れずに行きました。気にいる人は気にいるけどダメな人には全然ダメな『あの花』ですが、自分は刺さったくちでした。そんな中鑑賞した「ここさけ」ですが、いい感じに刺さりすぎて致死量に達するかと思いました。作中の人物も口にしていたのと全く同様、実はミュージカルってむず痒いと思っていたのですが、しかも、自分がよく聴く音楽が主に現代音楽なので「スタンダードなんて……」とバカにするきらいすらあったのですが、完全にやられました。ごめんなさい。途中からよく分からない涙がとまりませんでした。ほんとに、心が叫びたくなる作品でした。ベートーベン先生もありがとう。
サントラ特典のライナーノートによると音楽を担当されたクラムボンのミトさんが非常に思い入れ強く仕込みをされていたようで、構想されていたらしい三重クロスがもし実現していたらと想像するだけで背筋にくるものがあります。BDが待ち遠しい。
ガルパン劇場版極爆で拝見しました。極上爆音上映。大学の先生のお勧めで立川シネマシティに行かねば行かねばと思いながら気づけば5-6年経ってしまったのですが、やっと実現しました。音響監督が直々に劇場の音響を調整するなんて、なんという贅沢! 凄まじい迫力ですが、それだけにとどまらず音響がよさが臨場感に直結していて、ものすごい没入感で映画体験を終えました。名場面、名セリフ、欲しかった展開の連続、マーチっていいな、せんしゃかわいい、ああ語彙力が下がる。後半の試合開始前のメドレー曲なんかはぜひ陸上中央音楽隊に演奏して欲しいですね。ちなみに陸中は世界屈指の演奏機能を誇るウインドオーケストラです。蛇足。
フィンランドチーム(継続)の無双っぷり(およびスナフキンっぷり)が印象深いです。なんつー破天荒な戦い方w と、ポルカw カンテレっておいくらかしらと思ったらとてもイイお値段でしたw あの一連は、思い出しても高揚感が蘇ります。
プロリーグでもう一回劇場版、とかあるんでしょうか。



「加賀さん、逃げてるけど逃げきれない感じで走ってください」


プリキュア劇場版、フルCG中編素晴らしい仕上がりでした!
あのルックとアニメーションで、ちょっと別の表現ステージに立っちゃったのではないか感あります。
宮本監督の次回作が気になって仕方ないですね。

映画の次はテレビの作品……と行きたいところですが、さすがにとりとめなさすぎるのでこのあたりで。
そんなこんなで2015年でしたが、心身のバランスがアレになりかけたこと以外は非常に楽しく過ごせましたし、また身の回りではいろんな友人の躍進もめざましく、素敵な一年でした。来年もきっといい年になるでしょう。ゴジラもあるし。

いま見えてるところでは、春頃に一つ、年末ごろに一つ、なにか用意してるものが表に出せるようになる気がします。
そんな2016年もよろしくお願いします。

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