プロジェクトを作ったり
プロジェクトを作る前に、oFのディレクトリ構造を確認しておきたいと思います。
ここでは openFrameworks(oF) のバージョンv080(現在DLできる最新版)を使っております。
環境はosxです。
まず「of_v0.8.0_osx_release」フォルダを開くと、4つのファイルと9つのフォルダがありますが、今後主に使うのは、apps、addons、examples のみっつです。
選択している三つを主に使います。 |
examplesフォルダはそのとおりサンプルが置かれています。
特に、examples > addons フォルダには、各種アドオンを用いたサンプルが置かれています。
テンプレートプロジェクトともいうべき「emptyExample」は、examples > empty フォルダにあります。
addonsフォルダは oFの機能拡張である「アドオン」を置く場所です。
多分DLしてきた時点で10個程度のアドオンが置かれていると思いますが、
こちらのサイトで検索すると、大量に見つけることが出来ます。
http://ofxaddons.com
なんか、世の技術で「あれoFでも使えるかなー?」と思ったものはだいたい誰かが用意してくれてたりします(笑
インストールや使い方等詳細は、アドオンそれぞれのGitHubページをご参照ください。
Xcodeのオートコンプリートで、oF本体のものは「of」と入力すると候補が現れますが、
アドオンの場合は「ofx」と入力すると現れます。
たとえば、examples > addons > opencvExampleというサンプルではOpenCVというライブラリ使うためのアドオン「ofxOpenCv」が読み込まれています。プロジェクトを開いて「ofx」と打つと、ofxCvBlobなどが候補として現れます。
で、appsフォルダが、作業するプロジェクトを置くためのフォルダになります。
(DCCツール的には「scenes」みたいなもの)
慣習的に、apps > myAppsフォルダに、新規プロジェクトを作成して作業を進めます。
また、サンプルから作業を進めようと言うときも、ここにコピーして使います。
ちなみに、oFセミナー中とその後のちょいちょいで、myAppsフォルダは24項目ほどになりました。
いい加減整理しろって思いました(笑
■プロジェクトを作ってみる
examplesフォルダからのコピーからはじめるののほかに、プロジェクトを自分で作ることも出来ます。
Xcodeでゼロから手動で作ることも出来るそうですが、(やろうとおもったけどけっこう手応えあったのでw)ここではoF付属の「projectGenerator.app」を使った方法を紹介します。
projectGeneratorは、of_v0.8.0_osx_release > projectGenerator_osx に入っています。
起動するとこんな感じ。
すっきりUI |
このツールには三つの入力欄があります(一見4つですが、ひとつはPlatformsということで、変更できないようになっています)。
Name欄にプロジェクト名、Path欄にプロジェクトを設置するパスを入力しますが、
Path欄はすでに書いた慣習通りの位置「myApps」にデフォルトでなっているので、特に意向がなければ変更する必要はありません。
Addons欄をクリックすると、プロジェクトに追加したいアドオンを選択する画面になります。
左列が、もとから読み込まれているaddonたち、右列が自分で追加したaddonたちになります。
要するに、置く場所:特になし、addon:特になし、であれば、Nameだけ入力して「GENERATE PROJECT」すればもう作業完了です。
ここでは、名前デフォルトのまま、mySketchというプロジェクトを作成してみました。
ためしに、アドオンを2つほど追加しています。
プロジェクトを開いてみると、addonsフォルダに、追加したアドオンが2つ表示されました(ここではofxNI2、ofxPostGlitchを追加しています)。
ただ、この状態で「ofx」と打ち込んでも、候補にこれらのアドオンの内容が現れてくれません。
oFにもともと備わっている「ofXml」は候補に現れますが(^^; |
testApp.hのうえの方を見てみると、
#include "ofMain.h"
と書かれている箇所があります。
実はこれが、このソースファイルにofの機能を使えるように『引き込んで来てくれている』箇所です。
この行をコピーして、たとえばこのように書き足してみます。
その後、あらためてofxと入力を始めてみると……
今度はちゃんとofxPostGlitchが候補に現れてくれました。
このようにaddonを読み込んだり、あるいは自作クラスを読み込んだりして、oFでのプログラミングを進めていきます。
微妙に長くなりましたので、サンプルのコンパイルは今後追って(^^;;
ちなみに、ここで取り上げた内容はoFセミナーの田所先生枠で教わったもので、
そのセミナーのスライドや、田所先生の授業の資料はSlideShareに公開されています。
>こちら
新規プロジェクト作成に関してはこのスライドの37枚目から扱われています。
ぜひお立ち寄りください。
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