Gear360 x macOS

Samsung社版THETA、もしくはGalaxyの周辺機器としてのウェアラブルVRカメラ、Galaxy Gear 360 ですが、あまりmacOSでの使用例を見かけないのでメモしておきたいと思います。

かつてはmacOSやiOSでは利用できなかったGear360ですが、2017年モデルの頃にiOS対応し、いつのまにかmacOS対応も行われていました（もしかしたらiOSと同時だったのかも？）。

本記事の環境は以下です

• macOS 10.12.6
• Gear 360(アプリ) 1.0
• 本体 = Galaxy Gear 360 (2016年モデル。SM-C200)

基本的には2016年モデルは実験機で、そのフィードバックを受けて改善した2017年モデルが本命という感じなので、その点は実にあれな記事ではあります。

しゅっとした2017モデルと比べて
ちょっと無骨なところがまた。

Galaxy Gear 360 はVRカメラ、360度の静止画・動画が撮影できる小型カメラです。同種の製品としてはTHETAが断然有名ですが、こちらはガジェットとしての見た目が若干愛らしいという特徴(?)があります。
また名前の通りGalaxyの周辺機器ファミリーのひとつであり、基本的にはGalaxy端末との組み合わせで本領を発揮します（多分）。またはGearVR用カメラという位置付けでもいいかもしれません。

2016年モデル(SM-C200)は、1500万画素センサーx2、動画最大4K、静止画最大8K、本体154g、付属のミニ三脚を取り付けて設置し、てっぺんのボタンでシャッターを切ります。ミニ三脚は閉じてグリップとしても使えます。熱がこもりやすいと評判で、熱くなりすぎると動作を停止します。
2017年モデル（SM-R210）は小さく軽く、排熱も改善されているようですが、センサーは8.4MPx2とちょっと気弱になっている模様。2016年モデルより握りやすい形状になっておりミニ三脚はつきません。握りのところにシャッターがあるという改善も。あとUSB-C接続。こちらについては本記事では言及しません。

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Gear360での撮影を済ませたところからスタートします。

なお、現時点ではmacOSアプリでは動画の編集機能はありません（読み込みはできるようです）
とはいえ最近は定番動画編集ツールもVR対応を済ませている状態ですので、編集はそっちでやろうというのがよいかと思います。
（参考 : FCPX / Premiere / Blackmagic Fusion / Hitfilm ）


http://www.galaxymobile.jp/support/model/SM-C200NZWAXJP/　<2016年モデル
http://www.galaxymobile.jp/support/model/SM-R210NZWAXJP/　<2017年モデル

製品のサポートページの下の方から「MAC Application,Gear 360(Gear 360)」を探してダウンロードし、インストールしましょう。

最初の起動時には、アクティベートのダイアログが現れます。
シリアル番号はGear360本体のメニューのSettingの中で確認できますので、それを入力します。

起動するとこういうウィンドウが現れます。

360°プレーヤを選択

Gear360で撮影した画像を読み込むと、自動的に展開・スティッチが行われて左のペインに並び、ビューアーでくるくる回してプレビューできるようになります。

右上のシェアボタンをクリックするとSNSへの投稿ができますが、2魚眼画像から2D画像への変換が済んでしまえば別にこのツールから行う必要はありません。
（←facebookへ投稿するところ）

このアプリで作業を行うと、

/Users/{user}/Pictures/Gear360

になにか設定ファイル的なものやサムネイルのファイルが置かれます。特にユーザーが利用することはありません。
変換後の画像は、「基本設定」で設定した場所に保存されます。デフォルトは以下です(▼)

/Users/{uset}/Documents/CyberLink/Gear360/1.0

対応しているSNSであれば、この画像を投稿するだけで自動的にVRビュー的な閲覧ができるようにしてくれます。

既知の不明点

撮影したままの画像には問題がないようなのですが、
読み込んで展開された画像は、真ん中（0番カメラの正面？）に謎の異空間が発生します。

こわいです。

最近はVR対応の画像編集ツールやビデオ編集ツールも増えてきたので、それで補修するという感じかと思います。