というわけで早速使ってみよう。みました。
まだまだ新しい機能なので馴染んでいない、こなれていない感じもありますし、これMayaに必要か?というとなんだか分かりませんが、ツールとしてではなくMayaの背景に広がる基盤としてクラウドが馴染めば、いろいろ楽しいのかなと思いました。
Shelfの引き継ぎとかね。ツールの共有とか。Shotgunとの統合とか。
……などと思いながら使ってみた様子を、Autodesk社のクラウド「A360」初使用も絡めつつ書いてみました。
「ファイル」メニューのまんなかあたり、「送信」シリーズの下くらいにあります。
『クラウドの読み込み/書き出し...』。
こちらを実行すると出るUIが下記のです。
A社のクラウドサービス「A360」と「123D」と、Dropboxがタブとして並んでます。
このほかのクラウドサービスとの連携もそのうち来るんでしょうか。くるんでしょうね。g社のドライブとか、iCloudとか。Shotgunへのパブリッシュとか。
ログインしてやろうじゃないか。
「ログイン」をクリックすると、ログイン用の小窓が出ます。
(Dropboxだとブラウザのそれ用アプリ連携ページに飛びますが、今回はそっちの方には行ってません)
ログインしたところの様子が、冒頭のスクリーンショットです。
「ログアウト(■■■■■■)」の文字化けが非常に気になります。
(主に、書いてある内容よりもなぜそれを見逃したのかという点が)
ちなみに、ユーザ名が表示されるようです。
設定とか
クラウドへ書き込む際のファイルの種類は、「保存」のときと同じっぽい。
FBXやOBJが選べます。
また、その右のボタンからオプションが開けます。
設定項目はふたつのセクションに分かれていて、下段はファイル特有のオプション。
.maだと少ないですね。
FBXだとこんな感じ。
いっぱい増えます。
ドッキング
このツール、ドッカブルなUIです。
しかもアトリビュートエディタとかよりも多くの場所にくっつきます。
基本的には、(くっつけるのであれば、)アトリビュートエディタの並びにくっつけて使うのかなと思います。
それ以外にも、ビューポートの上下にもいけるのであります。
コマンドラインの下とかシェルフの上とかには行ってくれませんでした。
そこに連れて行きたいかはさておいて。
使う
クラウドにあげてみたいと思います。
とりあえずシーンになにか置いて、クラウドにアップする名前を打ち込んで「書き出し」
書き出し方法は「選択項目を書き出し」と「すべてを書き出し」があります。
ここではファイル名は「scene0001」としておきます。
上がりました。
特に内容のないシーンなのですぐ上がりました。
(ちなみに、クラウドサービス「A360」のストレージは標準では25GBです。Adobeのクラウドと一緒ですかね。)
ファイルリストのファイル名にカーソルを合わせると、容量とか修正日とかいろいろ出ます。
容量が「bytes」なんですけど、これはやっぱり「GBクラスのファイルあげるヤツ居ねえだろ」っていう思想なんでしょうか。あげたくなってきました。すごく。
ブラウザから確認
Mayaからあげたファイルの様子をブラウザから確認します。https://360.autodesk.com
(ちなみにこっちは製品紹介ページ http://www.autodesk.co.jp/products/a360/ )
Autodesk アカウントにログインして、「Storage」を開きます。
「今すぐアクセス」をクリック。
すると、再びログインを求められます。
ちなみにジャンプした先が「A360 DRIVE」となっているのですが、
MayaではA360だったのが、StorageになったりDRIVEがついてみたり、なんともハッキリしません。サービスがこなれるのを待ちましょう。
初サインインなので規約が表示されます。同意しましょう。
さっきMayaからは非常に簡潔だったのに、このブラウザからの重装備感が非常に味わい深いです。
ログインしたところ。
とりあえずこの「ようこそ」は今はいいから閉じます。この状態では、ようこそのちょっと上の「ホーム」や「ドキュメント」を押しても反応がなく、右上の「閉じる」じゃないと「ようこそ」閉じられません。
ようこそを閉じて「ドキュメント」に移動したところ。
ちゃんと「scene0001.ma」が保存されてます。
ファイルの詳細ページ。
ドキュメント情報、共有情報、アクティビティが一画面で確認でき、Adobeのクラウドとは好対照です。
アップロード
ブラウザからクラウドへアップロードしてみます。
ファイルをブラウザにドラッグすると、右のような装飾が出現するので、ドロップします。
すると、「ドキュメントをアップロード」が表示されます。
確認ダイアログといった趣き。
ちなみに、「ドキュメント」の下の「アップロード」ボタンを押しても、この画面が出ます。
ここでさらにどらどらしてファイルを追加したり、「ファイルを選択」からダイアログでファイルを指定したりもできます。
ここではとりあえず「scene0010.ma」というファイル名で、ファイルをアップロードしました。
ついでに、ブラウザからフォルダも追加してみます。
フォルダ名は「testFolder」。
そしてその中にscene0010.maを移動。ドラッグ&ドロップで移動可能です。
それをMayaの方から見てみると……
いいじゃないかいいじゃないか(吾郎さん風)
ちなみに、このUI上でフォルダを下るときは、「ファイルの場所」のところからプルダウンで下るか、ファイルリスト内のフォルダをダブルクリックです。
バージョン管理
クラウドサービス等々いろんなところでバージョンが扱えるのが普通になってきました。
Mayaにて、シーンにオブジェクトを追加して同じ名前で保存してみました。
すると、
なるほど。
A360のそのほか
ホーム画面はいわゆるタイムライン。ファイルのアップロードとかダウンロードとかがずらずら流れます。
A360はプロジェクトコラボレーションツールとのことなので、別拠点での活動も把握できますね。一度に画像をたくさんあげると、一気に埋まりますが。
ドキュメントページでのアイコンの右下のメニューからいろいろな操作が行えます。ファイルのバージョンアップはここからも可能。
ドキュメントの共有。
孤独なので試せていませんが、そのうちあふれんばかりの人でごった返すのでしょう。
スクリプト
パイプラインに組み込もうと思ったら当然スクリプトからアクセスできなきゃね。と思ったんですが、
CloudImportExport -showportal;
いまのところこれくらいしか使えないようでした。
そしてCloudImportExport自体もとてもコンパクト。
help "CloudImportExport";
// 結果:
要約: CloudImportExport [flags]
Flags:
-q -query
-spr -showportal
Command Type: Command
//
かつ、オンラインドキュメントのMELコマンドページにはまだ載ってないコマンドなのでした。きっとこれから機能が追加されていくことでしょう。それか、ほんとに実験用なのか。
おまけ
Maxにもクラウド連携するのついたよなー
と思ったんですが、
なんか別のサービスに飛ばされました。
「クラウドストレージ」と「クラウドレンダリング」は全然違うんジャーーーー
という強い気迫を感じました。
■ 参考
クラウド上でファイルの読み込みと書き出し
http://help.autodesk.com/cloudhelp/2016/JPN/Maya/files/GUID-FE598D33-39EA-4783-B8E7-D5DCC057E5E8.htm
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