2012/06/25

After Effectsプラグイン研究会に行ってきました!


第3回 After Effectsプラグイン研究会に行ってきましたー
( http://www.creativevillage.ne.jp/PR/seminar44.html?pb_semi44 )

今回で第三回目ということで、前二回もぜひ行ってみたかったのですがその当時は気づいてませんでした(^^;
今回は登壇者の緒方さんAEP Projectに紹介記事を書いておられたのを見かけ、
「お!これは行かねばー」と出かけていったのです!




会場は、クリエイティブ系派遣会社のクリーク・アンド・リバー社様のセミナールーム。
そういえば半蔵門に出かけるのは初めてでした!緊張しました!(?)

プラグイン研究会ということで、今回のテーマとして挙げられていたのは
Trapcode FORM」 !!
素敵なエフェクトを多数揃えるトラップコードプラグインの中でも特に魅惑的なエフェクトですが、
あのパラメータの嵐!
強力なんだろうけど難解なことで知られる「お試しキラー」なプラグインです。
ちょっと使ってみようかな気分だと、なかなか仲良くなれない感じのこのプラグインを、
AE界のジャパニーズ・スーパー・ノヴァこと緒方さんが、ズバッと解説してくださいました。
「なるほど、要はココココを中心にいじって遊び始めればいいんですね!」
という感じで、押さえどころを非常に簡潔に解説してくださり、
終わる頃にはもう、これなら自分でも仲良くなれるかも!と洗脳されている状態です。
(惜しむらくは、当該プラグインが手元にないので、「こことここを」が正確にどういうパラメータだったか明示できないことです(笑 )

短い時間枠の中で、引き続いて幾つかのプラグインが解説されました。
もっともインパクトがあったのは「Elements 3D」!!
これはやばいとの声が多数でした。
OpticalFlareでおなじみVideoCopilotのプラグインで、去年の夏くらいから話題になってたようですが、今バグ取り中でいつリリースされてもおかしくない感じらしいです。

どうすごいかについては、まずこちらのデモをご覧ください。
http://www.videocopilot.net/videostream/element3Dv2/

平たく言えば「AEで3Dオブジェクトを扱えるようにするプラグイン」ということで、
Cinema4Dのファイルがそのまま読めるとか、ゲーム系のリアルタイム技術を応用していて表示が綺麗な上に軽快だとか、けっこうすごいです。デモをみると分かる通り、スペキュラや屈折もいける模様。
作品によっては、3Dに戻ってレンダリングして連番読み直し、なんていうのが劇的に減る予感!

曰く
「Particularが出た時のように、今後一~二年は『あコレElements3Dだ!』っていうCMなり映像が急増するとおもいます(ので、早く導入して作品つくったもんがちですw)」
(大意)
…とのことでしたヒャッハー!
ちなみに噂によると$170とかそれくらいだとか…?
お手頃すぎますVideoCopilotさん!!!


そのほか、
AECS6では外部レンダラーもインストールできるようになったけど、まずAtomKraftっていうレンダラーが使えるようになったようですよ、という話とか、
フラクタルノイズを空間的に発生させるプラグインがありますよとか、
ノーマル(法線)画像を読み込むプラグインがあって、これを使うとリライティングがお手軽に行けそうですよ、とかそういう素敵なお話を多数伺うことができました。


その後の懇親会ではAEな方々(や、そうでない方々)とお話できました。
「TIGER & BUNNY」EDテーマ「マインドゲーム」のミュージッククリップ制作で知られるyama_koさんともお話できました。
yama_koさんの近作FREELY TOMORROW MVが発表されたときはそれはもう毎日見ている状態だったので、非常にテンション上がりました(笑
http://www.yama-ko.net/blog/?p=276


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フルCG作品やVFXのワークフローを考えた時、NUKEの台頭などもありこのごろはちょっと難色傾向にあるAfterEffects。
3DCGツールで作られた画を仕上げるための、あるいは撮影フッテージとあわせるための、「コンポツール」としては確かに不足を感じる側面は少なくありません。

しかし、
時間軸をもったグラフィック作品において、あらゆる方面の素材をまとめあげるツールとしては、やはり依然として強力な選択肢であることに変わりありません。
最近のAEのアップデートを見ても、つとめてコンポツールを志向している感じはありませんし、
「(コンポ作業に使える素養はあるものの根本的には)動画編集ツール」という点に立ち返ると、いろいろ見え方が違ってくるのではないかなと思いました。


その点でも今回紹介された多数の3D系プラグインは興味深く、
たしかにそれぞれの機能は、3Dツールで制作すればより深くより高精度高品質に仕上げられることは餅は餅屋的に明らかなのですが、とはいえ、
アイデアが熱いうちに形にするという段階での表現力が一気に増大するであろうワクワクを感じました。

アツくてスピーディな制作です。

それを思うと、なんだかわれわれCG屋はなんだか悠長だなーなんて思ってしまったりもします(笑
そんな制作スタイルを吸収できるところは吸収し、AE的な3Dとも仲良くしつつ、かつ「こっからはCG屋さんの出番だぜ」と言われるような部分をより深めて磨きをかけていって、二人三脚でレベルが上がっていけばよいなーと思いました。

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そのあと23時からは秋葉原のMOGRAで行われたOut Of Dotsを見にゆきました。
知り合いの知り合いや、細金卓矢さんのVJワークに興味津々。
分解系のGo-qualiaさんのパフォーマンスも圧倒的でした。
最終的には、研究会の後食事の時間を考えていなかったのでへろへろになりましたが
眼福に耳福(?)な1日でした!



■関連リンク

プラグイン研究会主催 江夏さんが代表をつとめる「マリモレコーズ」

クリーク・アンド・リバー

FORMについて解説してくださった緒方さんのサイト「vilvo Designworks」

Trapcode Form 2

Element 3Dはまだチラ見せ状態なようです。

AE用3Dレンダラー AtomKraft
(nuke版もあります)


細金卓矢さん

Out Of Dots

分解系


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